「行政書士」の英訳として何がいいのか、ホームページや名刺を作る際に気になったので調べてみました。
Administrative scrivener
Googleで「行政書士 英訳」を検索すると「Administrative scrivener」と表記されました。
Administrative=「行政上の」、scrivener=「代書人」という意味で、行政書士に代理権が付与されていなかった時代ならば、この表記がピッタリでしたが、特定行政書士元年である今年(2016年)は「代書屋」だった時代からは生まれ変わるときだと思います。
Certified Administrative Procedures Legal Specialist
ウィキペディアでは「Certified Administrative Procedures Legal Specialist」と表記されていました。
Certified=「公認の」、Administrative=「行政上の」、Procedures=「手続き」、Legal=「法律に関する」、Specialist=「専門家」いう意味で、法務省が進めている日本法令外国語訳として2013年9月から行政書士を表記しているようです。
かなり長いフレーズですが、このフレーズからAdministrativeの単語が無いとすると、法律に関する手続きの専門家といった意味となり「行政」書士らしからぬ感じとなります。ただProceduresの単語であえて「手続き」の専門家を強調する必要もない気がしますが、行政書士会の各支部で英文表記として使用されているようです。
Gyoseishoshi Lawyer
日行連では平成16年度から「日本行政」で使用してきたようです。
Gyoseishoshi=「行政書士」、Lawyer=「法律家」という意味ですが、行政書士をローマ字表記としたことで英文として伝わりにくいかと思います。
Administrative Lawyer
Administrative=「行政上の」、Lawyer=「法律家」という意味で、Lawyerを広く法律家としてとらえるのなら意味が伝わりやすく短くてイイ感じがします。
Administrative Solicitor
TBSの「特上カバチ」という行政書士を題材した番組の中に出てくる大野行政書士事務所の扉のガラスにAdministrative Solicitorと記載されていました。
(※画像は切り取って加工しない条件でTBSに使用願中です。)
米国でもイギリスやアイルランドと同様、弁護士が”barrister”(法廷弁護士)と“solicitor”(事務弁護士)とに区別されていたようですが、”barrister”と“solicitor”の区別は米国では19世紀後半頃に廃止されていて、現在米国では”barrister”(法廷弁護士)や“solicitor”(事務弁護士)という職業は存在していないようです。
当事務所名の英文表記
今年(2016年)は「特定行政書士」元年でもあり、業務によっては仕事の性質上類似する面があり伝わりやすい気がします。
私が行政書士資格を取得するときに励みに見ていた番組でもあり、その後に講演を聞かせてもらった事もあってすごく馴染みが深く、このフレーズを使わせて頂きたく思いました。
そして今後の行政書士の社会的地位の確立と職域拡大を念願して、”Administrative-Solicitor”と「造語」で表記することにしました。
いろいろなご意見があるかと思いますが、どうぞ暖かい目で見守り下さい。